ビヨンセ 『RENAISSANCE』

ビヨンセがニューアルバム『ルネッサンス』をリリース。
”ルネッサンス”とは、「復活」や「再生」を意味する言葉(フランス語)。

先行でリリースされていた、ロビン・S「ショウ・ミー・ラヴ」引用のダンサンブルなクラブ・チューン「BREAK MY SOUL」を聴いて(この曲たまらん!)、ある意味イケイケなダンス度の強いアルバムになるのではと思ったが、少し違った。



基本的にはクラブ色のあるダンス・アルバムであるが、ただ弾けて踊るという趣旨ではないように感じる。

オープニング曲「アイム・ザット・ガール」のアグレッシヴに迫ってくる感じにまず引き込まれた。
あとは一気にビヨンセのグルーヴに吸い込まれる。

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8曲目「プラスティック・オフ・ザ・ソファ」のスムースなソウルチューンがとても心地よい(ベースの響きもとても快適)。
そこから間髪入れず繋がる、ファンキーなダンス・グルーヴとヴォーカルの自由に開けた感じがとても快感な9曲目「ヴァーゴーズ・グルーヴ」。
この流れが最高だ。
個人的には、この2曲の部分が僕にとってはアルバム中一番のハイライト。





ルネッサンスとは、14世紀から始まったヨーロッパでの文化運動を指したりもするが、ビヨンセ的にはコロナ渦から音楽を中心とした文化で復活・再生していこうという意思による今作なのかもしれない。
そしてそのためにMOVEしようという意味からの、ダンス・アルバムなのではないかと僕が感じた。
前作『レモネード』がむっちゃ素晴らしい傑作だったけど、今作も凄いです。
ビヨンセは21世紀最高峰のひとりであること間違いないと思う!



それほど今年は多くのオリジナル新作を聴いてないけど、今のところコレが2022年のベストアルバム!!

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