80年代ベストアルバム(2022年版)

レコード・コレクターズ誌が最新号で『80年代ロック・アルバム200』という特集を行ったのでつい買ってしまった。
相変わらずの、この雑誌らしいランキングで賛同できない点が多い。
なんでプリンスの『パレード』が!?
とか、そんなに『リメイン・イン・ライト』がとか、色々思ってしまう。

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そこで、僕もこのブログで以前(2008年)、『80年代ベストアルバム』という記事を書いたが、リンクが切れていたり、また今ならどうだろうかと思ったりしたので、今回また選んでみることに。
時期が変わると聴きかたも変わってくるものだから。

それでは早速1位から。

レコード・コレクターズ誌とは異なって、ロックにこだわらず全ジャンルから選んでます。

1位

ローリング・ストーンズ『刺青の男』 1981年



僕がこれまでの人生の中で最もたくさん聴いたアルバム。
これは生涯変わらないだろう。
一番優れた80年代のアルバムではないかもしれないけど、僕の人生に大きな影響を与えた一枚。
ここから僕とローリング・ストーンズの付き合いが始まった。
アウトテイクを編集しただけの作品だが、それがこんなにまでの名盤に仕上がってしまうところは驚き。




2位

U2『ヨシュア・トゥリー』 1987年


30周年記念2CDデラックス


アメリカに大きく接近した音楽指向もあって全米でも大ヒットした、完成度の高いロックアルバム。
社会的なメッセージを込めた歌詞に、キャッチーで骨格のしっかりあるメロディ、エッジのギター、なによりボノのヴォーカル。
最強の一枚だと今も思える。
90年代の『アクトン・ベイビー』も大好きだが、僕にとってのU2とはこのアルバムのイメージが今も強い。




3位

プリンス『サイン・オブ・ザ・タイムス』 1987年



『パープル・レイン』『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』『パレード』『サイン・オブ・ザ・タイムス』と1984年から連続して毎年リリースされたこれらアルバムはどれも大傑作。
この頃のプリンスは間違いなく神懸かっていた。
リアルタイムでこれら作品に接することが出来たのは、音楽ファンとしてとても幸せだったと思う。




4位

カルチャー・クラブ『カラー・バイ・ナンバーズ』 1983年



当時大流行した第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンといわれたUKアーティスト群のひとつ。
アイドル的人気もあったボーイ・ジョージ率いるグループだが、音楽的な素晴らしさに大人たちも好んで聴いていた気がする。
ブルー・アイド・ソウルの傑作!


ここまでの上位4作品は、2008年に選んだときと全く同じ。

では、

5位

デフ・レパード『ヒステリア』 1987年


30周年記念3CDデラックス・エディション

80年代当時ムチャクチャ聴きまくったアルバム。
一時、その80年代的なドラムの音とかがトゥーマッチに感じたこともあったけど、やはりこれ良い。
大味だけど、ツボを押さえすぎている一枚。
ダイレクトに響いてきます!


6位

ブルース・スプリングスティーン『ザ・リバー』 1980年



分かりやすいロックンロール曲とバラード曲(いい意味で使ってます)を収録した2枚組アルバム。
ハッピーな高揚感と、静かなる虚無感が同居した作品。
『明日なき暴走』『闇に吠える街』そしてこの『ザ・リバー』の3作はどれも超名盤だと思う。
アルバム・タイトル曲「ザ・リバー」の歌詞が泣ける。


7位

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『スポーツ』 1983年



当時も大好きだったが、最近またよく聴いている。
心地よいロックンロール。
こういうの好きなのだ。
1984年の全米年間アルバムチャート2位作品(1位はマイケル・ジャクソン『スリラー』)。
ヒットシングル「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」はレイ・パーカーJrの「ゴースト・バスターズ」
の元ネタ。
裁判にもなった。


8位

ジャネット・ジャクソン『リズム・ネイション1814』 1989年




当時初めて聴いた時、リズムの洪水のように感じたアルバム・タイトル曲。
プロデューサーのジャム&ルイスの素晴らしさに感嘆し、一時期彼らのプロデュース作を聴きまくっていた。
ジャネット・ジャクソンはこの後も素晴らしい作品をいくつもリリース、好みで言うと個人的にはマイケル作品よりも好き。


9位

ビリー・ジョエル『イノセントマン』 1983年



往年のアメリカン・ポップ・ミュージックのスタイルに寄せた作品。
彼の作品の中では異色の部類に入るけど、これが大ヒットとなった。
いい気分になれる素敵なポップ・アルバム。



10位

スティーヴィー・ニックス『麗しのベラ・ドンナ』 1981年



フリートウッド・マックのヴォーカリストとしても有名な彼女が初めてリリースしたソロ・アルバム。
ダミ声でべらんめえ調に歌うヴォーカルが大好き。
トレイシー・ソーン(EBTG)と並んで、僕が最も好きな女性ヴォーカリスト。
一度生でライヴを観たかったけど、きっともう機会ないんだろうなと諦めている。


以上が今の僕が選ぶ80年代アルバムベスト10です。

いかがでしょうか?

今回ここに挙げたアルバムはどれも、ノスタルジーでなく今聴いても楽しめる素敵な作品だと思っています。
ほんとの意味のエヴァーグリーンではないかな。


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この記事へのコメント

仮面ライダー
2022年07月01日 09:06
名盤さん、お久し振りです。
読み逃げいつもしてますが、更新したものチェックしています。
こちらの90年代も是非、アップデートしたものが見たいです。楽しみにしてますよ。
2022年07月03日 01:52
仮面ライダーさん

どうも、お久しぶりです。
次号は90年代特集なんでしょうか?
発売されるなら、また便乗してやってみたいと思います。
よろしくお願い致します。
ジャム
2022年08月02日 08:43
お久しぶりです。
私の80年代ベストは

プリンス/アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ
ビースティボーイズ/リンセンス・トゥ・イル
パブリック・エネミー/イット・テイクス・ア・ネイション・オブ・ミリオンズ・トゥ・ホールド・アス・バック
スペシャルズ/モア・スペシャルズ
ザ・イングリッシュ・ビート/アイ・ジャスト・キャント・ストップ・イット
クラッシュ/サンディ二スタ
ブラック・ウフル/レッド
ニューオーダー/権力の美学
ロキシー・ミュージック/アヴァロン
エコー&ザ・バニーメン/ポーキュパイン

真ん中にプリンス。
パンクニューウエーブ、2トーン、ヒップホップ、レゲエ
というところです。
2022年08月03日 01:58
ジャムさん

どうもお久しぶりです。
80年代やはりプリンスは外せませんよね。
この頃の彼は神懸っていました。
どのアルバムを一番に選ぶかは、人それぞれ違いますが、どれも凄いアルバムでしたね!

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