ジョン・レノン「スタンド・バイ・ミー」
「スタンド・バイ・ミー」は、ポップ・ミュージック好きなら多くの人が知っているベン・E・キングの大ヒット曲。
リリースされたのは1961年。
だが僕が初めて聴いた「スタンド・バイ・ミー」はこのオリジナル・ヴァージョンではなく、1975年にリリースされたジョン・レノンによるカヴァー・アルバム『ロックンロール』に収められているヴァージョン。
ベン・E・キングのヴァージョンと比べると、より熱くほとばしる感じのジョンのヴァージョンが僕は好き。
聴いたのは1980年前後だと思うが、僕に近い世代だと「スタンド・バイ・ミー」といえば、ジョンによるカバーの方をイメージする人が多いのではないか。
しかしこれが僕より若い世代になると、再び「スタンド・バイ・ミー」といえばオリジナルのベン・E・キングのヴァージョンをイメージする人が増えてくる。
それは1986年に公開された、スーティヴン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』が大ヒットし、その主題歌にベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」が用いられたから。
世代間による「スタンド・バイ・ミー」の認識の違いって面白いって思う。
アルバム『ロックンロール』は全編1950~1960年代のR&RやR&Bのカバーとなっている。
制作の発端は、ビートルズの「カム・トゥゲザー」がチャック・ベリーの「ユー・キャント・キャッチ・ミー」の盗作だと同曲の出版権を持つモリス・レヴィが主張したこと。
その和解案として、「ユー・キャント・キャッチ・ミー」等をカバーしリリースすることになる。
その流れでのアルバム作成で、当初はフィル・スペクターをプロデューサーに制作が進んでいた。
しかしレコーティング途中で、フィル・スペクターがマスター・テープを持って失踪する。
この人、音楽の才能はあるが(ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」は彼のプロデュースによるもの)かなり問題の多い人である(現在は殺人の罪で、収監中)。
このアルバムで聴けるジョンのヴォーカルの実にカッコ良いこと!
ヴォーカリストという面でみると、ジョンもポールもとってもカッコ良い歌を聴かせてくれる。
ソングライターなど作る才能が神がかっているのはもちろんの事だが、歌うというパフォーマーとしての才能も並大抵のものではないジョンとポール。
こんな二人がひとつのグループに存在していたことが実に奇跡だと思う。
だからこそ、ビートルズは夢のような作品をいくつも生み出し、ポップ・ミュージックの世界を一気に切り開いたのだ。


音源のみならず、これまたカッコいいアルバム・ジャケットだが、ジョンの前を横切る影は、ポールとジョージ、そして元メンバーのスチュワート・サトクリフ。
アナログで欲しくなるカッコ良いジャケット。
アルバム冒頭の「ビー・バップ・ア・ルーラ」(オリジナル:ジーン・ヴィンセント)が、これまたとてもカッコよい!
この曲はその後ポール・マッカートニーもカバーしており、MTVアンプラグド・ライヴを収録したアルバム『公式海賊盤』に収録されている。
いつもながらに、締まりなく書いてしまったが、「スタンド・バイ・ミー」は名曲で、特に僕はジョンのヴァージョンが好きだということ。
そして、やはりビートルズは偉大だなということ。
それがこの文章の趣旨であります。
なお、ポール・マッカートニーは12月にニューアルバム『McCartney III 』をリリースする。


ポール・マッカートニー『McCartney III 』についてamazonで詳しく見る
リリースされたのは1961年。
だが僕が初めて聴いた「スタンド・バイ・ミー」はこのオリジナル・ヴァージョンではなく、1975年にリリースされたジョン・レノンによるカヴァー・アルバム『ロックンロール』に収められているヴァージョン。
ベン・E・キングのヴァージョンと比べると、より熱くほとばしる感じのジョンのヴァージョンが僕は好き。
聴いたのは1980年前後だと思うが、僕に近い世代だと「スタンド・バイ・ミー」といえば、ジョンによるカバーの方をイメージする人が多いのではないか。
しかしこれが僕より若い世代になると、再び「スタンド・バイ・ミー」といえばオリジナルのベン・E・キングのヴァージョンをイメージする人が増えてくる。
それは1986年に公開された、スーティヴン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』が大ヒットし、その主題歌にベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」が用いられたから。
世代間による「スタンド・バイ・ミー」の認識の違いって面白いって思う。
アルバム『ロックンロール』は全編1950~1960年代のR&RやR&Bのカバーとなっている。
制作の発端は、ビートルズの「カム・トゥゲザー」がチャック・ベリーの「ユー・キャント・キャッチ・ミー」の盗作だと同曲の出版権を持つモリス・レヴィが主張したこと。
その和解案として、「ユー・キャント・キャッチ・ミー」等をカバーしリリースすることになる。
その流れでのアルバム作成で、当初はフィル・スペクターをプロデューサーに制作が進んでいた。
しかしレコーティング途中で、フィル・スペクターがマスター・テープを持って失踪する。
この人、音楽の才能はあるが(ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」は彼のプロデュースによるもの)かなり問題の多い人である(現在は殺人の罪で、収監中)。
このアルバムで聴けるジョンのヴォーカルの実にカッコ良いこと!
ヴォーカリストという面でみると、ジョンもポールもとってもカッコ良い歌を聴かせてくれる。
ソングライターなど作る才能が神がかっているのはもちろんの事だが、歌うというパフォーマーとしての才能も並大抵のものではないジョンとポール。
こんな二人がひとつのグループに存在していたことが実に奇跡だと思う。
だからこそ、ビートルズは夢のような作品をいくつも生み出し、ポップ・ミュージックの世界を一気に切り開いたのだ。
音源のみならず、これまたカッコいいアルバム・ジャケットだが、ジョンの前を横切る影は、ポールとジョージ、そして元メンバーのスチュワート・サトクリフ。
アナログで欲しくなるカッコ良いジャケット。
アルバム冒頭の「ビー・バップ・ア・ルーラ」(オリジナル:ジーン・ヴィンセント)が、これまたとてもカッコよい!
この曲はその後ポール・マッカートニーもカバーしており、MTVアンプラグド・ライヴを収録したアルバム『公式海賊盤』に収録されている。
いつもながらに、締まりなく書いてしまったが、「スタンド・バイ・ミー」は名曲で、特に僕はジョンのヴァージョンが好きだということ。
そして、やはりビートルズは偉大だなということ。
それがこの文章の趣旨であります。
なお、ポール・マッカートニーは12月にニューアルバム『McCartney III 』をリリースする。
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この記事へのコメント
>このアルバムで聴けるジョンのヴォーカルの実にカッコ良いこと!
ジョンのソロアルバムで3枚選ぶとこのアルバムが入ります。
ヴォーカル、かっこいいですね。ポールもロックンロール・カヴァーアルバムを2枚出していますが、こっちの方が断然好きです。
>当初はフィル・スペクターをプロデューサーに制作が進んでいた。
フィル・スペクターのプロデュースしたひねったアレンジの曲より、ジョンのセルフ・プロデュースのストレートなアレンジの曲の方が好みです。グルーヴ感があり、いい演奏です。
ブラスのない「スタンド・バイ・ミー」も聴いてみたいです。
>なお、ポール・マッカートニーは12月にニューアルバム『McCartney III 』をリリースする。
これ、楽しみです。評価の低い『McCartney』シリーズですが、78歳の一人多重録音アルバムってすごいです。そんな人、もう出てこないでしょう。
どうも、こんにちは。
僕もジョンの3枚には入ると思います。
ロックンロールな人なんですよね、やっぱり。
”マッカートニー”シリーズですが、実はあんまりちゃんと聞いたことないんですよねー
でも「Maybe I'm Amazed」はかなりの名曲だと思っています。
大好きな曲です。
とか言いながら『McCartney III』楽しみです!
スタンドバイミーの世代別の差、なるほどです。
僕もスタンドバイミーといえば、♪シャカシャカシャカシャカのアコギカッテングが浮かびますが、少し下の人たちは♪ドゥッ、ドゥッ、ドゥドゥドゥッドゥッ、のようです。
なんか不思議な感じがしますよね(>_<)
どうも、こんばんは。
オリジナル後のカバーな世代と、次世代はそれを超えてまたオリジナルに戻るという世代間のサイクル。
でもこれが可能なのは、楽曲がとても優れてるという証明でもありますね。