グレイプバイン 『ROADSIDE PROPHET』

グレイプバインのメジャーデビュー20周年となる今年発売された最新アルバム『ROADSIDE PROPHET』とにかく素晴らしくって、特に最近CDを購入してからは(それまではストリーミングで聴いていた)すっかりヘヴィローテーションである。
前回書いたストーンズの時もそうだったけど、やっぱり特に気に入った作品はCDとして持っておきたい。限定盤には、スタジオ・ライヴやドキュメンタリーが収録されたDVDが付いてるのも魅力)




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1999年に発売されたアルバム『Lifetime』が当時大好きで今でも時々聴くのだが、この時に大ブレイクできなかったことが今でも不思議で仕方がない。
そこそこは売れたと思うんだけど、それは音楽ファンの間だけでのことで、普通の人はグレイプバインなんて知らなかった。
そしてその状況は今も変わらない。
『Lifetaimu』収録のシングル「光について」なんて、ヒット性もかなり高いと思うんだけどな~




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確かに華がない、解放感がない、フックも分かりやすくないし、ヒネクレ感満載のグレイプバイン、確かに売れない理由も分からなくもないけど、でも売れる要素も十分持ってるのに残念だ。
時々書いてることだけど、良い音楽は売れるべきなのである。
そして多くの人に聴かれるべきなのだ。

今作『ROADSIDE PROPHET』は、「光について」などを作曲したバンドのメインソングライターであるドラマーの亀井亨色の強い作品。
そういう意味ではヒット性の高い内容の作品になっていると思う(ヒットにこだわり過ぎか、俺?)。




サウンド的にはオーソドックスなギター・ロックであるグレイプバインだが、このギター・サウンドが僕は結構好きだ。
特別個性的なギターではない、でもツボを押さえたギター・サウンドは僕の好みにピッタリなのだ。
今の時代、ギター・サウンドは、全くもって歓迎されてないような気がする。
僕としては、この風潮がとても寂しく悲しい。
そんな時代のせいもあってかどうかは分からないが、この素晴らしい最新作もヒットしているという声は聞かない。
なんだかな~
何が売れてるんだ、一体!?
確かに米津玄師は、凄い良いけど、グレイプバインも売れてほしい。
米津玄師と比べると今っぽい時代性は欠けるけれど、それでもけして彼の作品に負けてるとは思えないんだが。。





僕と世代の近い音楽ファンなら、グレイプバインの名前は聞いたことがあると思う。
彼らはまだまだ健在です、是非この最新作を聴いてほしい。
また若手のミュージシャンの中には、グレイプバインをリスペクトしている人もわりといるようだ、なので彼らのことを知らない若い音楽ファンにも是非聴いてもらいたい。
ストリーミングでも聴けるから。
そして今さらだけど、彼らにはブレイクしてもらいたいと強く思う!

この記事へのコメント

2017年12月23日 20:47
歌詞がドライで音がクールで最新作はいつもチェックしてます
今回は飽きないけど印象に残り辛いとても奥の深い作品だと思います

米津の最新作BOOTLEG(海賊版)は引用なんか当たり前という意思表示でオリジナル至上主義に対するアンチテーゼがあるのでそういう話題性もあるし曲のつくり方もほとんどサンプリングで済ませたり小技が多彩
メロディがBUMPフォロワーで分かりやすいというのもありそうです

>(ヒットにこだわり過ぎか、俺?)
そのこだわりで新しいものに触れる機会が減っていたらそうなんじゃないですかね

オージーインディやQOOLANDみたいな若手は解散しない程度に稼いでくれとは思ってます
入口はいつも試聴です
2017年12月24日 16:15
akakadさん

米津玄師はけっこう引用しているみたいですね。
今の時代、オリジナリティという定義が凄く難しいなと思います。
どこまでが許されてどこまでがダメなのか?
これからのアーティストはその辺との戦いも重要になって来るような気がします。

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