2016年ベストアルバム

もうすぐ今年も終わりが近づいてきました。
世間を見渡すと、メルカリだの君の名は。だのトランプだのプーチンだの、小池東京都知事だの、はたまたポケモンGOやリオ・オリンピック、またレスター奇跡の優勝なんてのもありました。
僕自身はというと、年始に誓ったことは何一つやり遂げることが出来ないという非常に不甲斐ない一年となってしまうようです。
自分のダメさが加減に言葉を失ってしまいます。
ポップ・ミュージックの世界に目を移すと、デヴィド・ボウイやプリンス、ジョージ・マーティン、ジョージ・マイケル、グレン・フライ、ピート・バーンズ、モーリス・ホワイト、その他多くの著名な音楽家が亡くなるという悲しい出来事が続く年となりました。
あまりにも素晴らしかった新作を聴きまくっていた時に入ってきたデヴィッド・ボウイの訃報。
大ファンで、一時とてつもなくハマっていた天才プリンスの訃報、これらについては特にビックリしショックを受けました。

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しかしまた例年に比べ名盤が多数輩出された年でもありました。
傑作揃いといえる一年だったと思っています。
そんな一年を振り返るべく、今年も独断と偏見に満ち溢れた私的なアルバム・ベスト10を紹介させてもらいます。

それでは2016年間ベスト・アルバム、早速いつものようにいきなりのNo.1から。




デヴィッド・ボウイ 『★ (ブラック・スター)』

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デヴィッド・ボウイ

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彼の69歳の誕生日にリリースされたこのアルバム。
素晴らしかった前作を超える、正直期待以上の傑作に発売日から感動しながら繰り返して聴いていた。
しかし発売から3日後、ちょうどアルバムを聴いていた時にネットから流れてきた、デヴィッド・ボウイ死去の情報。
驚きました、ショックでした。
死を意識した状態でこのアルバムを制作していた事実を知り、聴こえ方が少し変わった。
しかし、彼が今も元気に生きていたとしても、このアルバムを2016年のNo.1アルバムとして僕は選んでいたと思う。
大傑作アルバムだと思います。



このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


2

ビヨンセ 『レモネード』

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Beyonce

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2年半ぶりの新作は、収録曲に呼応する映像作品も制作され、前作同様にビジュアル・アルバムという形で完成。
当初は、夫であるJay・Zがオーナーを務める音楽ストリーミングサービス、Tidal(日本でのサービスは開始されていない)での限定配信のみのリリースだった。
現在もアップル・ミュージックなどでのストリーミング・サービスは行われておらず、遅れて発売されたCDを購入して聴いたのだが、凄いですこれ。
強烈であり、ポップであり、感動的な一枚。

このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


3

アリシア・キーズ 『HERE』

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Alicia Keys

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今まで以上にディープなソウルを感じさせる一枚。
ディープなソウルといっても、古典的なソウルというわけではなく、ヒップ・ホップ世代であり、彼女特有のピアノの活用など、アリシア印の現代型ソウル。
ビヨンセの作品もそうだったが、魂の叫びが感じられるアルバム。

このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


4

フランク・オーシャン 『BLONDE』

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2012年以来となる新作。
前作も良かったが、今作はそれを超える美しさの一枚。
現在は配信のみでCDは未発売。
1位のデヴィッド・ボウイからこの4位のフランク・オーシャンまでは、他の作品とは一線を画す傑作だと思う。
例年なら、どれも年間ベスト1になるだろう作品。

このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


5

ローリング・ストーンズ 『ブルー&ロンサム』

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ここまでの4作はあまりに素晴らしかったが、ストーンズの11年ぶりとなるこの最新作もなかなか凄い。
ブルースのカバー・アルバムということで、ある意味趣味的余興的な作品になるかもという気もしていたのだが、これが違った。
本物のブルースとは違う、ストーンズが演るブルースの力強さに震えた。
ミック・ジャガー大活躍の一枚。

このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


6

ノラ・ジョーンズ 『デイ・ブレイクス』

DAY BREAKSDAY BREAKS
NORAH JONES

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約4年ぶりとなる新作は、初期の頃のようなジャズ・テイストの強いものとなっている。
とはいえ当時よりは幅広い音楽性がうかがえる内容。
凄く心地よく聴けるアメリカンな一枚。
愛聴盤です。


7

レディ・ガガ 『ジョアン』

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Lady Gaga

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彼女の叔母の名前であり、自身のミドルネームでもある”ジョアン”をタイトルにしたアルバム。
歌メロを前面に出した作品。
ダンサンブルな部分は薄いが、僕はこっちのガガの方が好きかも。


8

THE 1975 『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』

I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of itI like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it
The 1975

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長すぎるタイトルだが、これはよくある日本独自の邦題というものではなく、原題に即したもの。
デビュー作も話題になったけど、この2ndは前作をはるかに超えるクオリティ。
高い完成度のポップ・アルバム。
気に入ってます。


9

カニエ・ウェスト 『ザ・ライフ・オブ・パブロ』

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配信のみでリリースされているカニエ最新作は、いったん発表されてからも内容が少しずつ変化しアップデートされるという、配信というリリース形態だからこそできる今までになかった手法をとっている。
新しいというか斬新というか。
今後配信のリリースに関しては、他のアーティストもこのような手法をとる人が出てくるんだと思う。


10

レディオヘッド 『ア・ムーン・シェイプト・プール』

A MOON SHAPED POOLA MOON SHAPED POOL
RADIOHEAD

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前作と比べると、エモーショナルなメロディが特徴的な一枚。
新作を聴く度に驚きを感じていたこれまでほどの衝撃はなかったが、それでもやはり凄い一枚。
今年のサマソニで観たステージがこれまた凄かった。
アルバムでは味わえなかった衝撃を受けた。
強烈すぎるその音はレディオヘッドにしか鳴らせない、格別のものだった。


次点

きのこ帝国 『愛のゆくえ』

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ベスト10は全て洋楽だったが、ここにきて初の邦楽の登場。
このアルバム良かった。
凄く好きです。
知らない人が多いかもしれないですが、個人的に凄くオススメしたい一枚。

このアルバムについて以前書いた記事はコチラ、よければこちらも併せてご覧ください。


その他ランクインしなかったけれど気にいっていたアルバムをあげると

アヴァランチーズ 『ワイルド・フラワー』
アンダーソン・パーク 『マリブ』
エリック・クラプトン 『アイ・スティル・ドゥ』
ケンドリック・ラマー 『アンタイトルド・アンマスタード』
コモン 『ブラック・アメリカ・アゲイン』
スティング 『ニューヨーク9番街57丁目』
デ・ラ・ソウル 『アンド・ジ・アノニマス・ノーバディ』
ア・トライブ・コールド・クエスト 『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユアー・サービス』
フォクシーズ 『オール・アイ・ニード』
ブルーノ・マーズ 『24K・マジック』
メタリカ 『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』
西野カナ 『ジャスト・ラブ』

などとなります。

ロック・ファンな僕だけど、今年は明らかにブラック・ミュージックの方が素晴らしい作品が多かった。
”流れてる血をうつさない臆病なロックンロール”
という歌詞がスガシカオの「カラッポ」という歌に出てくるけど、
これが今のロックの現状であり、流れている血と向き合い、うつしだしているのがブラック・ミュージックだということだと思う。

さていかがでしたか、このランキング。

よろしければ皆さんの2016年ベストアルバムを教えてくださればと思います。
よろしくお願いします。

この記事へのコメント

goldenblue
2016年12月30日 20:09
名盤さん、こんばんは。
相変わらず新しいものいっぱい聴いてますね。
アリシア・キーズはちょい興味ありですが、、、僕のランキングは1位「Blue&Lonesone」、以上。です。

よいお年をー。
2016年12月30日 23:29
goldenblueさん

どうも、こんばんは。
アリシア・キーズぜひ聴いてみてください。
とても良いですよ。
もちろんストーンズも気に入ってます。
ただやはりストーンズはオリジナルが待ち遠しいです。
2017年に出てほしいんですが、どうなんでしょうね。
2016年12月31日 00:45
個人的には

1位 Shift/The Living End
2位 Valley of the Windmill/Circa
3位 NOW/Seahorse Divorce
4位 Victorious/Wolfmother
5位 ハンドルを放す前に/OGRE YOU ASSHOLE
6位 Drag It Down On You/Ceres
7位 Seeing the sky and the stars/Key Out
8位 怪談 そして死とエロス/人間椅子
9位 Marigold Comedown/Marlinspike
10位 本気で演りたい/QOOLAND

基本的にオルタナとプログレをよく聞く年でした
仮面ライダー
2016年12月31日 09:12
今年やり残したことあるような。。
あっ!名盤さんだ(笑)
ということで忙しさのあまり定期的に読みにげしてた名盤さんブログへGOー。

でてるでてる。2016年。
やはりボウイきてますねー。
ストーンズやや下かな。洋楽名盤豊富というとこでしょうか。

では、わたしも
①犬は吠えるがキャラバンは進む/小沢健二…なんと1993年の作品を再販とかしてるわけではなく、小沢健二のコンサートに行けたこと。これが何より衝撃で昨日と今日が特に衝撃でした。ライフを名盤いい続けて犬キャラを高校の時に聴いて地味な印象を持ち改めて聞くことのなかったがコンサートみてからのCD納得でした。
②Just LOVE/西野カナ…レコ大の意味がここ10年なしてなかった。もっと言えばもっと前からか。。2004年のミスチルのSign以来の納得の大賞あなたが好きなもの収録。。
③★/DAVID BOWIE…ボウイのキャリアが終わりを告げた。それなしでも名盤だがこれは、終わってから聴くとより素晴らしい。
特別賞 25years/SMAP…自分にとっても25年振り返れますよ。ジャニーズのなかでも別格の存在感でした。

今年はボブデュランも驚きでしたねー。
2016年12月31日 10:54
akakadさん

コメントありがとうございます。
The Living End健在なんですね。
以前サマソニでライヴ観ました。
OGRE YOU ASSのアルバム良いですよね。
まだじっくり聴いていないのですが、近々しっかりと聴いてみたいと思っています。
2016年12月31日 10:58
仮面ライダーさん

コメントありがとうございます。
小沢健二のライヴ行ったんですか、良いですね~
チケット取りにくかったのでは?
一度ライヴ観てみたいんですよね~
ボブ・ディランのノーベル賞は驚きでした。
たぶん本人がイチバン驚いたでしょうね。
るーさ
2016年12月31日 11:30
清志郎、プリンス、ボウイ 僕の青春のヒーローがまたふたり。。
しかしストーンズはやはり異次元だな
ある種覚醒した高次元の意識wみたいなもんだと思いますよ
ビガーバンの「ネオコン」はトランプのよう

自由は万人のもので
 デモクラシーが基本だろ
 俺たちからそれを取る気かよ
 何で裁判なしに投獄するんだ
 確かなネタは上がってるぜ
 ハリバートンとの暮らしが止められんらしいな
 賢い人間は
 戦争屋に投資しろってかい!
 
   どうしてこんなにワルなんだ?
   なあ、ネオコンさんよ!
   あんたらがまともといえる位なら
   帽子だって食べられるだろうぜ
 
 
 怖い世界にしやがったな
 怖くて気が狂うぞ
 国の中に戦争屋が居るんだからな
るーさ
2016年12月31日 11:52
ちなみにトランプ就任後に911がアメリカ政府の自作自演であったことが追求されるらしくw
ネオコンの歌詞をよく読んでみると興味深い内容になっちょります
2016年12月31日 14:21
るーささん

コメントありがとうございます。
トランプは何を考えているのかよく分かりませんね。
実はほとんど何も考えていなかったりして。
しかしトランプ以上に、プーチンの方が厄介だなと思っています。
世界の脅威になるかも。
ジャム
2016年12月31日 16:49
私的には
チャンス・ザ・ラッパー/カラーリング・ブック
デビッド・ボウイ/★
ビヨンセ/レモネード
フランク・オーシャン/ブロンド
レディオヘッド/ア・ムーン・シェイプト・プール
ブラッド・オレンジ/フリータウン・サウンド
ニコラス・ジャー/サイレンズ
ピクシーズ/ヘッド・キャリア
ダイナソーJR/ギヴ・ア・グリンプス・オブ・ホワット・ヤー・ノット
プライマル・スクリーム/カオスモシス

といった感じです。
今年は大豊作でしたね。
2016年12月31日 23:11
ジャムさん

ピクシーズとニコラス・ジャーは聴いてないですね。
今度聴いてみます。
ほんと大豊作でしたね今年は。
来年も期待したいと思います。

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