ア・トライブ・コールド・クエスト 『We Got It From Here…Thank You 4』

以前はこのブログで、恋愛的なことについての想いを綴ったり、時事的問題を採り上げたり、エロい妄想について書いたり、と音楽以外の事にも言及することが多かったように思う。
うまい具合に、それらのことと音楽を絡めて書けたなんてこともあったような。
でも最近は音楽レビュー、いやレビューなんて言い方は違うな、正確には感想であり、良いからこれ聴いてよみんな!ていう、説得力のあまりない切望のみの文章になっている。
いかがなもんかな?、と思っているんだけど、
残念ながら今日も素敵なアルバムの感想と、皆さんへの、感性の押し売り的な内容になる予定であります。。


90年代よくヒップホップを聴いていた。
90年代はヒップホップが大きな進化を遂げた時代だと思っている。
ギャングスタ・ラップが大きな勢力として大ヒット作を多数輩出した。
しかしそれだけにとどまらず、様々なタイプのヒップ・ホップが登場し、その可能性を広げていった。
ア・トライブ・コールド・クエストやデ・ラ・ソウルなどは、ジャズを導入したトラックで、ギャングスタ・ラップとは一線を画すシーンを形成し大きな支持を集めていた。
ロックとの融合も増え、ミクスチャー・ロックやラップ・メタルなんてスタイルも今では普通になり、それ故そのようなジャンルの呼称は今はもう使われなくなった。
そしてなんと言っても大きくヒップホップが音楽シーン全体を席巻したのはいわゆるヒップホップソウルの登場。
ヒップホップとソウルの合体。
メアリー・J・ブライジがその火付け役であり、彼女はクイーン・オブ・ヒップ・ホップ・ソウルと呼ばれたりしている。



これも今ではブラックミュージックの手法としてはごくごく当たり前のものとなっている。
なのでわざわざヒップ・ホップ・ソウルなんて言葉はほとんど用いない。
つまり今やポップ・ミュージック・シーンにおいてヒップ・ホップは当たり前の手法なのである。

そんなヒップ・ホップの歴史の中に大きくその存在感を残したグループの一つが、前述のア・トライブ・コールド・クエスト。
彼らは1998年に一度解散し、その後2006年に再結成したものの2013年iには再び解散。
だが2015年、デビュー・アルバムの25周年盤のリリースに併せテレビでのパフォーマンスのため再度復活。
そこでの復活がきっかけとなり、彼らは新作のレコーディングへと取り掛かった。
しかし完成目前となったころ、メンバーのひとりファイフ・ドーグが糖尿病の合併症により45歳の若さで亡くなる。
その後アルバムは完成し、全米チャート1位を獲得する。



アルバムにはカニエ・ウエスト、エルトン・ジョン、ジャック・ホワイト、アンドレ3000、ケンドリック・ラマー、バスタ・ライムス、日本人キーボード奏者ビッグユキ等が参加している。

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一世を風靡した90年代のような傑作はさすがに無理だろうなと思っていたけど、なんだこのクオリティの高さは!?
当時の名盤に負けない傑作ではないでしょうか、このアルバム!!



日本まで足を運んでくれるかどうか分からないけど、ツアーが予定されてるらしい。
レジェンドであり、これだけの新作を作ってしまう現役である彼らのライヴは、かなり期待できるのでは?
単独だときっと東京だけだろうな。
なのでサマソニに是非!!
でも前回サマソニに出演したとき、誰かとかち合ってて観れなかったんだよね~
フェスにはそれがあるからな~。。

ア・トライブ・コールド・クエスト『We got it from Here... Thank You 4 Your service』を

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