きのこ帝国 『愛のゆくえ』

アメリカ次期大統領ドナルド・トランプが勝利宣言後の退場シーンでまたもローリング・ストーンズの楽曲(「無上の世界」)を使用。
選挙期間中も他の曲を用い、ストーンズ側は楽曲の使用を拒絶していた。
しかし、トランプ側が使用する権利があるとの立場で、今回も使用。
http://nme-jp.com/news/29147/


ミック・ジャガーはこの件に対しTwitterで反応 

「ちょうどニュースを見たよ……もしかして”You Can’t Always Get What You Want”を就任式で歌ってくれって頼んでくるかもな、ハハ!」

http://nme-jp.com/news/29160/

トランプが次期大統領に選ばれたことには驚いた!
ヒラリーだ、って言ってたじゃないか報道各社は。
もうヤケクソなのかなアメリカ人は?


ストーンズ関連のトピックがあったのでちょっと大統領選挙について触れてみましたが、今日のお題はもちろん音楽。
洋楽の強力新作が続々リリースされて喜ばしい毎日でありますが、今日は邦楽(J・POP)からご紹介。

それは、きのこ帝国なるバンド。

先月の終わりごろアップル・ミュージックで、注目トラックとして採りあげられていたマルーン5の新曲を聴いていたんだが、その曲が終わると自動的に同じく注目トラックにあげられていたきのこ帝国の「愛のゆくえ」という曲がプレイされたのだ。
何だ、コレ!?
と思ったが出だしから良い感じなので最後まで聴いた。
かなりタイプな曲だった。
誰の曲だ、これは??
ということで見てみたら、きのこ帝国、という、
なんじゃ、これ!?
という名前のバンド。
気になってさっそくネット検索してみた。
女性二人、男性二人からなるこのバンド、結成は2007年とのこと。
当初はインディーズで活動していたが、昨年ユニバーサル・ミュージックよりメジャー展開を始めており、今月リリースしたアルバム『愛のゆくえ』はメジャー第2弾となる。

きのこ帝国 OFFISIAL WEBSITE


そして今月に入りついにニュー・アルバムがリリース、かなり期待しながら聴いたのだが、
これが良いんです!!

とっても。




愛のゆくえ(初回限定盤)(DVD付)愛のゆくえ(初回限定盤)(DVD付)
佐藤千亜妃 きのこ帝国

ユニバーサル ミュージック 2016-11-01
売り上げランキング : 247

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


90年代的だなと思った。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやサンデイズを思わず連想してしまった。
邦楽ならブリリアント・グリーン的ともいえるかもしれない。
しかし、ブリリアント・グリーンと比べると、よりロック色が強いといえるだろう。

このように、○○みたいな、というのは本人たちにとってはあまり嬉しくないかもしれないけど、まだ聴いたことのない人に伝わりやすいようにと思ってあえてそのような書き方にしてみた。
もちろん、きのこ帝国ならではの魅力があることも併せて伝えたいと思っています。

このバンドのイチバンの魅力は佐藤千亜妃のヴォーカルとソング・ライティングであるが、このアルバムがとても魅力的なものになっているのは、それに加え楽曲とヴォーカルを可能な限りリアルかつピュアにそして心地よくリスナーに届けるグルーヴにあると思う。
アコギ一本の弾き語りでも、このメロディと歌声なら十分に素敵だろう。
しかし、けして強い主張はしないが、サウンド面の貢献はとても大きいと思う。
初期からのファンには、物足りなさを感じるのかもしれないな、とインディーズ時代の初期の作品を聴くと思わなくはない。
だけど、このバンドの魅力は初期作から基本的に変わってないと思う。
にわかファンの僕だけど、初期作も聴いて、そう感じた。
普遍的で素敵なメロディのナンバーが出そろったことで、今作ではこのようなサウンド指向となったのではないか。
そしてそれは、大成功していると思う。
またこの事実は、アルバム『愛のゆくえ』が名曲揃いであるということの証明である。







売れてるんだろうか、このアルバム。
売れてほしいな。
多くの人に聴かれてほしいな。
多くの人に聴かれたいと思ったから、メジャーと契約したんだろう。
アルバム『愛のゆくえ』は、そんな意思を強く感じさせる、名曲集である。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック