アメリカン・スナイパー
映画『アメリカン・スナイパー』を観た。
劇場で映画を見たのは久々だ。
監督は僕がとても好きなクリント・イーストウッド。
主演はブラッドリー・クーパー。
この映画は、アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シーズルに所属した伝説的なスナイパー(狙撃手)クリス・カイルの伝記を基にした作品。
伝記の映画化権を獲得したのはブラッドリー・クーパー。
ブラッドリー・クーパーといえば、僕の中では『ハング・オーバー』の印象が強いけど、結構いろんないい作品(世界に一つのプレイブック、アメリカン・ハッスル、バレンタインデー等)に出演している。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』での、アライグマになってしまったロケットの声も彼らしい(この映画面白いです)。
知らなかった。
実に久しぶりの劇場鑑賞、それも封切り日に、という行動に出た要因は大好きなクリント・イーストウッド監督作だということと前評判の良さ、
れに加え数か月前に観たこの↓予告編だった。
英語は分からないけど、僕の心は激しく訴求された。
主人公クリス・カイルはテロ事件をきっかけに海軍に志願、その才能を活かしスナイパー(狙撃手)として大きな成果をあげ、”伝説”と称される。
その狙撃の腕は、テロリスト側が彼の首に賞金を懸けるほどであった。
カイルは除隊までに4度のイラクへの出兵を繰り返すが、本国に帰っても妻や子供たちとの暮らしの中で平穏を感じることができなかった。
TPSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)が彼を蝕んでいたのだ。
最初の派兵後から彼はTPSDに悩まされる。
シエナ・ミラー演じるカイルの妻は、彼の異変に戦地へ赴くことを思いとどませようとするが、愛国心や仲間たちへの想い、そしてTPSDからの解放のためその後も戦地へと向かう。
全てを物語るように、映画は最後、無音のエンドロールで幕を閉じる。
アメリカ本国では超特大ヒットなっているこの作品。
アカデミー賞でも受賞有力候補の一つとなっている(6部門でノミネート)。
またこの映画は、
160人もの人を殺害したスナイパーをヒーローのように扱っていたり、イラク戦争を正当化する作品と非難するいわゆる左寄りといわれる人たちと、愛国的で戦争を支持する作品であり、クリス・カイルやこの映画を批判する人は非国民だ!的な発言をするいわゆる右寄りな人たちとの間に大きな論争を呼んでいる。
どちらの観方も僕には理解ができない。
この映画を愛国的で戦争を支持する映画だという人が大勢いるというのを知って、80年代ブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」を愛国的で戦争に肯定的な歌ととらえた当時のレーガン大統領候補が再選キャンペーンにこの曲を用いようとしたことを思い出した。
ベトナム帰還兵の苦悩を表現したこの歌は、戦争批判であり政府批判であるのは明らかなのに、と僕は理解に苦しんだが、その時と全く同じである。
『アメリカン・スナイパー』を観て、帰還兵の苦悩や、戦争の恐ろしさを第一に感じられないって...。。
何を観てどう感じるか、それは人それぞれ自由である。
当たり前のことだけど。
戦場のシーンはとても切迫感があった。
ブラッドリー・クーパーの演技はリアルに感じた。
相変わらずクリント・イーストウッドの描き方は素晴らしい。
とてもいい映画だと思う。
ただ、観た後僕は少し重い気分になった。
でも多くの人に観てほしい映画だと思う。
最近の予告編(字幕あり)↓
ちなみにクリント・イーストウッドは共和党支持者であるが、イラク戦争には反対であると言われている。
劇場で映画を見たのは久々だ。
監督は僕がとても好きなクリント・イーストウッド。
主演はブラッドリー・クーパー。
この映画は、アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シーズルに所属した伝説的なスナイパー(狙撃手)クリス・カイルの伝記を基にした作品。
伝記の映画化権を獲得したのはブラッドリー・クーパー。
ブラッドリー・クーパーといえば、僕の中では『ハング・オーバー』の印象が強いけど、結構いろんないい作品(世界に一つのプレイブック、アメリカン・ハッスル、バレンタインデー等)に出演している。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』での、アライグマになってしまったロケットの声も彼らしい(この映画面白いです)。
知らなかった。
実に久しぶりの劇場鑑賞、それも封切り日に、という行動に出た要因は大好きなクリント・イーストウッド監督作だということと前評判の良さ、
れに加え数か月前に観たこの↓予告編だった。
英語は分からないけど、僕の心は激しく訴求された。
主人公クリス・カイルはテロ事件をきっかけに海軍に志願、その才能を活かしスナイパー(狙撃手)として大きな成果をあげ、”伝説”と称される。
その狙撃の腕は、テロリスト側が彼の首に賞金を懸けるほどであった。
カイルは除隊までに4度のイラクへの出兵を繰り返すが、本国に帰っても妻や子供たちとの暮らしの中で平穏を感じることができなかった。
TPSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)が彼を蝕んでいたのだ。
最初の派兵後から彼はTPSDに悩まされる。
シエナ・ミラー演じるカイルの妻は、彼の異変に戦地へ赴くことを思いとどませようとするが、愛国心や仲間たちへの想い、そしてTPSDからの解放のためその後も戦地へと向かう。
全てを物語るように、映画は最後、無音のエンドロールで幕を閉じる。
アメリカ本国では超特大ヒットなっているこの作品。
アカデミー賞でも受賞有力候補の一つとなっている(6部門でノミネート)。
またこの映画は、
160人もの人を殺害したスナイパーをヒーローのように扱っていたり、イラク戦争を正当化する作品と非難するいわゆる左寄りといわれる人たちと、愛国的で戦争を支持する作品であり、クリス・カイルやこの映画を批判する人は非国民だ!的な発言をするいわゆる右寄りな人たちとの間に大きな論争を呼んでいる。
どちらの観方も僕には理解ができない。
この映画を愛国的で戦争を支持する映画だという人が大勢いるというのを知って、80年代ブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」を愛国的で戦争に肯定的な歌ととらえた当時のレーガン大統領候補が再選キャンペーンにこの曲を用いようとしたことを思い出した。
ベトナム帰還兵の苦悩を表現したこの歌は、戦争批判であり政府批判であるのは明らかなのに、と僕は理解に苦しんだが、その時と全く同じである。
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『アメリカン・スナイパー』を観て、帰還兵の苦悩や、戦争の恐ろしさを第一に感じられないって...。。
何を観てどう感じるか、それは人それぞれ自由である。
当たり前のことだけど。
戦場のシーンはとても切迫感があった。
ブラッドリー・クーパーの演技はリアルに感じた。
相変わらずクリント・イーストウッドの描き方は素晴らしい。
とてもいい映画だと思う。
ただ、観た後僕は少し重い気分になった。
でも多くの人に観てほしい映画だと思う。
最近の予告編(字幕あり)↓
ちなみにクリント・イーストウッドは共和党支持者であるが、イラク戦争には反対であると言われている。
この記事へのコメント
戦争を欠かさないアメリカなので、戦争映画がたくさんあります。
素晴らしい作品もたくさんあります。
それでもアメリカは戦争を続けるんです。
なんか不思議に思えるけど、同じ映画でも観方って人によって180度違ったりするんですよね。
これいい映画だと思います。
ぜひまた感想など教えてください。
狙撃兵が主人公だから「静の戦争映画」だと思っていたら大間違い。戦闘シーンに迫力があってとても怖かった。主人公の父親が言っていた「番犬」はアメリカのことなのかなと考えてしまった。このまま戦争を続けていったらアメリカも病んでしまうということでしょうか。音響効果が迫力満点のイイ映画だと思います。☆☆☆☆★
戦闘シーンの迫力かなりのものでしたよね。
劇場ならではだと思うので、観に行って良かったと思っています。
また、番犬的思想がアメリカ人には多くあるのではないかなと思ったりはします。